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コード&コラム

第9回
ARゲームをつくってみよう(1)


はじめに...

前回は、Android™ のセンサー機能を使ってセンサーの値に連動させて動作するアプリを開発しましたね。いよいよコラムも大詰めになって参りましたが、今回から3回にかけて掲載されるのは、「AR」です。

ARとは

ARという言葉をご存知でしょうか?

ARとは、Augmented Realityの略で「拡張現実」を表しています。近年、主にエンターテイメントやビジネスの場において圧倒的なスピードで浸透しており、あらゆる形でのコンテンツを生み出している状態です。この理由としては2点あり、まず1つとしては、Android端末を代表とした、高性能なスマートフォンの登場によるところが大きいところです。もう1つは、ARは決して特殊な技術というわけではなく、非常に身近で応用の幅が限りなく広い技術という点です。そうした意味では、技術というよりも、「新しい表現の手法」といったほうが正しいかもしれません。

ARのイメージを一言でいうと、「現実の環境にバーチャルを持ち込んで合成し、さまざまなデバイスで体験する」ということになりますが、文章での説明ではイマイチよく分からないと思いますので、具体的な例を挙げますね。

まずは、一時期テレビにも取り上げられ話題になった、芸者東京エンターテインメント社の「電脳フィギュア アリス」(http://www.geishatokyo.com/jp/ar-figure/)を見てみましょう。


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(画像引用元:http://www.geishatokyo.com/


※実際の映像(=立方体のみの画像)とカメラから覗いた時の画像の対比が出来るようになると、良いと思います。ご検討下さい。 これはPCに設置したウェブカメラから見ている画面なのですが、こちらの画像のように、本来そこにいないはずの場所に、メイドの格好をしたフィギュアが立っているのが分かります。フィギュアの下に特殊なサイコロを置いているのですが、この上にフィギュアが立ってくれるという機能です。

次に、頓智ドット社の「セカイカメラ」(http://sekaicamera.com/)も有名です。

img

 

こちらはAndroidアプリ版もリリースされていますので、ぜひ試してみて下さい。 主な仕組みですが、ユーザーが現実世界の好きな場所に「エアタグ」というものを設置でき、それを他のユーザーがカメラを通してみることができる、というものです。

例えば、こちらの画像を見てみましょう。

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(画像引用元:http://www.tonchidot.com/

画面上にたくさんの「エアタグ」が浮いているのが分かりますでしょうか。このように、例えば気に入ったお店に感想を残したり、思い出の場所に記念写真を残したり、といったことが可能になります。

エアタグがたくさん付けば、観光名所でカメラを通してガイドを見たり、他のユーザーとタグを通してコミュニケーションが取れたりと、幅広い使い方が可能になります。

フィーチャーフォンに比べて比較的画面が大きく、GPS、方位等さまざまなセンサーを兼ね備えたスマートフォンが普及してきている昨今、これからのARの可能性は計り知れなく、これからスマートフォンアプリの開発を志すのであれば、是非是非抑えておきたい技術だと断言できると思います。

さて、今回は3回分の連載が予定されているARですが、第一回はARについて、実際に体験することを目的にしたいと思います。



第9回 ARゲームをつくってみよう(1)
 Step1 ARの手法
 Step2 Android™ 上でのARToolKit
 Step3 AndAR導入と3つのデモでARを体験してみよう

サンプルコード

第1回 リファレンスコード(文字列編)

第2回 リファレンスコード2(グラフィックス編)

第3回 リファレンスコード3(タッチイベント編)

第4回 リファレンスコード4(チェックボックス/ラジオグループ編)

第5回 リファレンスコード5(スピナー編)

第6回 リファレンスコード6(サウンド/ムービー編)

第7回 リファレンスコード7(トースト編)

第8回 リファレンスコード8(Google Maps API利用編)

第9回 リファレンスコード9(SQLite編)

第10回 リファレンスコード10(音声認識編)

第11回 リファレンスコード11(日付/時刻ダイアログ編)

第12回 リファレンスコード12(Bluetooth編)